朧月夜と春の海

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『恋のドレスは明日への切符』

2007年1月10日  著者 青木 祐子  発行所 集英社

「内気な仕立て人クリスと、社交的な売り子パメラ。二人が営む仕立屋『薔薇色(ローズ・カラーズ)』は、恋をかなえるドレスをつくると大評判。だがクリスは闇のドレスで貴族の娘ばかりを陥れるアイリスを怖れ、貴族からの依頼をすべて断ることにする。そんなある日、裕福な鉄道王の娘パトリシアがドレスの注文にやってきた。安心して引き受けたクリスだが、パトリシアの付添人は訳ありのようで・・・。」

 

 コバルト文庫です。女の子二人ががんばっている仕立屋のお話で、この年で自分が読んでいていいのかとか、またちょっと引っかかるところもあるのですが、私の憧れのあるホームズの世界のヴィクトリア時代のイギリスを垣間見れて、毎回魅力ある登場人物とその人にピッタリの素敵なドレスが出来あがり、ドラマありで、一話完結のシリーズなのですが、ぼちぼち続きを読んでいます。今回は、元気な鉄道王の娘パトリシアが登場する、全体的に危機一髪でハッピーエンドといえるお話でした。馬車と鉄道と車が同時に現れる時代です。