朧月夜と春の海

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『宵山万華鏡』

 2012年6月30日  著書 森見  登美彦     集英社

ISBN-10: 4087468453 ISBN-13:978-4087468458

『 祇園祭前夜。妖しの世界と現実とが入り乱れる京の町で、次々に不思議な出来事が起こる。登場人物たちが交錯し、全てが繋がっていく連作中篇集。森見流ファンタジーの新境地!●祭りの雑踏で、幼い妹が姿を消した。妹は神隠しに遭ったのか、それとも…?「宵山姉妹」「宵山万華鏡」●乙川は≪超金魚≫を育てた男。大学最後の夏、彼と宵山に出かけた俺は、宵山法度違反で屈強な男たちに囚われてしまう。襲いくる異形の者たち。彼らの崇める≪宵山様≫とは一体…?「宵山金魚」●期間限定でサークル≪祇園祭司令部≫を結成したヘタレ学生たち。彼らは、学生生活最後の大舞台を祭の最中に演じようとしていた。「宵山劇場」●宵山の日にだけ、叔父さんは姿を消した娘に会える…。「宵山回廊」●目が覚めると、また同じ宵山の朝。男は、この恐ろしい繰り返しから抜け出すことができるのか…?「宵山迷宮」』

奥州斎川孫太郎虫の不思議な習性がみられる頃になったなぁと、京都にいるわけではないものの、薄曇りの空を眺めてみたりします。

おかしいような、怖いような。なんだか自分も似たような場所に入り込んでぐるぐる同じところを延々とめぐっていたような気がするので、でもやっぱり最後は出てこれてよかったなあと思いました。