朧月夜と春の海

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お伊勢参り その四

f:id:oborodukiyo22:20130211084203j:plain この日は前日に駅で時刻表をチェックしておき早めの出発です。二見浦が見えてきたころは9時前でした。柵のある堤防のような場所からの眺めです。波が足元まで来ていて結構波が高いようです。

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 夫婦岩です。時折高い波しぶきがあります。カエルの置物がたくさんありました。丸いわらで作られたものが、ところどころおかれてあり、「輪注連縄を身のけがれ・体の悪いところを撫でた後、神前に納めると効いてご利益があると言われている。」とのことで、一生懸命撫でてきました。

 ここでもおみくじを引くと、19番でした。内容は違うのですが、「はなされし かごの小鳥のとりどりに たのしみおおき 春ののべかな」という歌が載っていてなんだかうれしかったです。そろそろお店も開いてきて、地元の海産物を少し買います。別のお店で、ミカンや真珠が取れて気候のいい場所ですねと尋ねると、海はやはり太平洋で荒れるととても大変だそうです。行きは海沿いを通ったのですが、帰りは旅館街を歩きます。お雛様が飾られていて、自由に見て回れるようになっていました。

 駅は無人駅で、乗り方がよくわからず時間が近づくとぽつぽつ入っていく人がいてホームで待ちます。着ているジャンパーに四文字熟語で「ものすごい乾燥」というような意味かと思われる漢字がプリントされている人がいて、中国からの旅行者かなと思ったのですが、しばらくしてその人が流暢な英語で話しかけてきて、よくわからないけれど、きっと目的地と乗り方がわからないのだろうと推測し、日本語の単語のみという稚拙な返答をしたのでした。ものすごい乾燥=もしかしてスーパードライ?という割には、人のよさそうなあんちゃんという感じの人だったので、会話ができたら面白い話が聞けたかもしれません。

  伊勢まで戻って、宇治山田から鶴橋まで行きます。ここから乗り換えなく目的地まで行くので、景色を眺めながら本を読んだり室生という地名に何となく感心したりします。大阪に着いたらほかにもお参りしようと思って計画をしていたのですが、だんだん天気も悪くなって、荷物も重くなってきてなんだか億劫になります。それでもやっぱりせっかくなので気を奮い立たせ鶴橋駅で降りて商店街を通り比売許曽神社にお参りします。古くからある神社ですが、今は小さな神社です。参道が斜めになっているのは意味のあることだそうです。この神社にも来てみたくて、参拝した後、太陽が照ってきたのでこれてよかったです。私は特にどこかの神社に特別な思い入れとかはなくて、どこの神社でもありがたいなと思うのですけれど、この神社の神様はなんだか個人的に好きになっていたのでいろいろお祈りやお願いを熱心にしたように思います。御神籤を結んであったのでどこかにあるのだろうと思うのですが、無人だったので社務所のチャイムを押し、御神籤を引かせてもらいます。数字は第四番で、どうかなと思ったのですが、大吉でした。「吹く風に 高峰の雲もはれ行きて 涼しく照らす 十五夜の月」とありました。赤玉伝説にちなんだお守りを頂きます。

 鶴橋商店街を通って珍しいものを眺めます。韓国料理を食べてみたいと思っていたのですが、自家製のソルロンタンを出しているお店で2時過ぎに食事です。やさしい味で、牛骨からとったスープで作り栄養満点だそうです。迷路のように感じる通路を通り食材やキムチを買って帰りたいと持ったのですが、一番辛くないという唐辛子を選びました。

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 住吉大社に向かいます。ここからが少し大変でした。天王寺で路面電車に乗り換えようとするのですが、工事中でどこから乗ったらいいのかわからずぐるぐるしました。だいぶ大回りして阪堺電車の乗り場にたどり着きます。車窓からの景色をと思ったのですが、すぐそばにある住宅街も通って行きます。ところどころの駅にカメラを抱えたお地蔵様のごとき人影があり、電車の撮影のために待っている姿でした。住吉大社で降ります。巨大な石灯籠が目に入ってきてびっくりしました。昔の敷地はもっと広くて点在していたのが縮小されて一か所に集まってきたと、家に帰ってから調べなるほどと思います。昔の大商人などが競って寄進したのかなと、当時の活気を思います。

 橋を渡り、住吉大社にお参りします。

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 もっとにぎやかな感じの神社なのかと思っていたのですが、時間帯にもよるのかもしれませんが、なんというか清々しい清浄な雰囲気の境内でした。

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  奥に向かって順番にお参りしました。引き返そうと振り返ると西日が差していました。

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 お守りもおみくじも、たくさん引いたのでもういいかなと思ったのですが、雛飾りのようなのとウサギの土人形のおみくじが置いてあり、なぜうさぎがいるんだろうと何となく手に取って触ってしまい、でも丁度なかったので、触ったうさぎをちょっと待っててねと、わかるようにしてお清めの塩を頂いて、戻ってきてそのおみくじを引きました。松の木の下を歩いていたら、誰かがポーンと投げてきたように松ぼっくりが落ちてきました。なんだか不思議に思って拾います。今回、おみくじを引くときは、自分の選択は正しかったのかな、よかったのかなというようなことも思いながら引いていたので、「松=待つ」ということであるのかなと、その時はなんかうれしいなめでたい気がするなと思い、そのことは考えなかったのですが後になってメッセージかなと思ったりしたわけです。年末、大掃除をしていて、普段使わない道具箱からメッセージカードが出てきて、カタログの宣伝に同封されていたものだったと思うのですが、捨てずに入れてあったようです。「動かず待つ」と赤い紙に白い字で書かれたもので、平成15年元旦の日付が印刷されていました。もしかしてインスピレーションの源のようなところがあって、そこにアクセスする共通の人がいるけれど、その何かを受け取るには時期があって、時間差で、私にとって必要な来るべき時に再び表れたメッセージのような、そうだったのかなと思ったりしたのでした。

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 4時になると摂社末社に入れなくなっていたのですが、御田を見たり外側を通って、住吉公園へ行きました。