朧月夜と春の海

本の記録 学習ノート おもしろかった事 その他   

2018/5/27 日光②

 昔ながらの店や建物が残る道を通り日光に到着です。

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 ゆばの昼食をいただきます。高野山でいただいた精進料理の湯葉と似ていると思いましたが、最澄が仏教と一緒に中国から持ち帰り修行僧の料理として広まり、日光では湯波と書くそうです。 

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 2017年3月44年ぶりに陽明門の大修理が完了し、2016年11月に60年ぶりに眠り猫が、2017年3月に65年ぶりに三猿が修復されました。f:id:oborodukiyo22:20180527142217j:plain

 輪王寺にお参りします。北斗七星に願いを託す星祈願をします。

『日光山は天平神護二年(766年)に勝道上人(しょうどうしょうにん)により開山されました。
 以来、平安時代には空海、円仁ら高僧の来山伝説が伝えられ、
鎌倉時代には源頼朝公の寄進などが行われ、関東の一大霊場として栄えました。
 江戸時代になると家康公の東照宮や、三代将軍家光公の大猷院廟が建立され、日光山の大本堂である三仏堂と共にその威容を今に伝えております。』

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  本堂「三仏堂」の日光三社権現本地仏(千手観音・阿弥陀如来馬頭観音)という三体の大仏さまが、修理からもどられ、内陣の参拝が今年の3月26日より5年ぶりに再開されたそうです。儀式の際、日光では雨が多いそうですが、今年は晴れていたそうです。

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 建物の大修理が始まり、お堂は仮囲いで覆われていました。案内をしていただきます。一番上の青銅製の塔の写真は、法華経の経典が収蔵されていて、高さ13.2m。天海僧正が建立したものだそうです。 近くにトカゲが現われました。神様のお使いだそうです。実際はどうかわかりませんが、そう思うのはうれしいです。

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 鬼門除け札の案内に、「徳川家康公が、自らを関八州の鬼門に当たる日光に祀るように望んだのも、些細な事から幕府の運気が破れる事を恐れたために他ありません。」と書かれていました。

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 東照宮に向かいます。ここからは自由行動です。今回持っていった本は、『情熱の炎に包まれて―魔女の島トリロジー〈3〉』 (扶桑社ロマンス)です。〈1〉から順に読んでいて、『新緑の風に誘われて』では、巧妙なDVから命がけで逃げ出した主人公と、その頃、心理的に共鳴することがあり、興味深く読んでいました。〈2〉では、超常現象の研究家が登場します。グリグリの事が出てきて、どんなものだろうとネットで調べていたら、ワールドカップの前だったからか、サッカーの試合の勝利を祈る呪術に使われている情報が圧倒的に出てきました。f:id:oborodukiyo22:20180527143358j:plain

 見えない何かに祈ること、信じる心。そういうのは時代が変わってもなくならずあるようです。現代でも、迷信深さが作用する場所があります。グリグリ(ブードゥー教)の事を書いている日本人の文章を読んでいたら、音楽家でもあるグリグリマン(呪術師)から、呪術と楽器も習っていたようです。呪術にもいろいろな種類があるようです。それで、グリグリについて言われたことは、「良く学べ、そして自分で考えろ」「そのような力はあるが、頼りすぎるとだめになる。」「全てのものから学ぶことができる。すべてのものに精霊が宿っている。言葉にも。」というようなことが書かれていました。私も覚えておきたいと、書かせてもらいました。

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 五重の塔です。

 私には、潜在的に思いがけない素晴らしい出会いや出来事があったようですが、同時に理不尽な不愉快なこともあります。ここ5、6年以内でインパクトの強かった出来事は、旅先でJRに乗っていたら、お遍路帰りで汗みどろというわけでもないのに、近くにいた同世代ぐらいの二人連れの女性客が突然口元をハンカチで覆って、避難するように離れた場所に席を移したこと、地元で歩いていたら、突然知らない男性が(やはり同世代くらいかもしれない)「使い捨てだな」と吐き捨てるように言ってすれ違ったことがありました。

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 表門です。

 そういわれて、その時思い浮かべた人は、昔、私がとても大変だったとき、後から過去を遡って時期を外して見かけたとき、リンゴの皮を剥きながら気楽に笑っていられた場所にいて、それでも、星の王子さま流にいうと、私は無意識にとてもなついていたようで、底なし沼に嵌って死んでしまったお父さんみたいなものだ、と思おうとしたり複雑な思いがありました。

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 三神庫です。

 グリグリの人は一見普通の人に見えたり、自分の仕事を別に持っていたり、ファッションも様々だそうだけれど、グリグリの人同士はわかるそうです。それで、私に何らかのそういう力があるのだとしたら、後からあんなにごっそり持っていったのに、それで済むと思うの?という気持ちも随分長いこと持っていました。

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 遊びでみてみたお試しの簡易的な星占いで、超能力はあるのかという占いをしたら、意外なことになかったので、本当にわからずにそうなったから、簡単になかったことにできてしまったのかもしれないと思いました。その占いは、特定の惑星と外惑星とのアスペクトで判断していたようで、霊能力となったらまた違う結果が出たのかもしれませんが。私もそれが何かはわからないけれど、体力のように増えたり減ったりするのかもしれないし、良くわかっていないものだけれど。 

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 〈3〉では、主人公が若い未熟な頃に出会い、突然去って行った恋人と何年もたってから再会します。物語ではどうするか選択をします。随分いろいろな出来事があったけれど。私はハッピーエンドではなかったけど、現実では何もなかったけれど、心の動きは実際にあって、もう一度あんな風になったら立ち直れないなと思いました。

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  でも、2018年11月ぐらいに、見てみたら、もう大丈夫そうでした。韓国ドラマで、「何とも思わなくなったら、本当に終わった時」というようなセリフをきいたのですが、そういう風になっていったようです。幸せになりたい気持ちがあるなら〜♪同じことの繰り返しにしてはならないこともあるようです。 

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 神厩舎・三猿です。

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 近くで見ます。初めて見るので、こういう顔かと思って見ていましたが、修繕される度に変わっているそうです。確かに、以前とは顔が変わっていました。猿の一生の彫刻で人間の生き方を教えていて、「見ざる 言わざる 聞かざる」は、処世術というわけではなく、幼少の時期は悪いことを「見たり 言ったり  聞いたり」せず、「良い事だけを受け入れて、素直な心で育っていくように」という事が表わされているそうです。

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 陽明門が見えてきました。 

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 『いつまで見ていても見飽きないところから「日暮の門」ともよばれ、故事逸話や子供の遊び、聖人賢人など500以上の彫刻がほどこされています。』

 白い色の門です。

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 鐘があります。龍ではなく、象が四隅にいるようです。

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 廻廊です。花鳥の彫刻です。

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 陽明門を見上げます。

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 大勢の人です。日が暮れるまでじっくりとは見られませんが、鮮やかな色で華やかです。

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 眠り猫のいる坂下門を通って奥宮へ行きます。徳川家康公の墓所があります。

「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し 急ぐべからず」
東照宮御遺訓が目に入ります。急いていた気持ちに気が付きます。奥宮御宝塔があります。その近くに叶杉があります。杉の祠にお願いすると願いが叶うそうです。行列ができています。水がきれいになりますようにという事と、個人的なお願いをしました。

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 こちらの階段は207段だそうです。神社では、感謝の言葉をのべ、あまりそうは思えないかもしれませんが、自分の事で具体的に何かを願うことはそんなにはないのです。もともとそうだったのか、子供の頃、大島弓子の漫画の『ノン・レガート』を読んだことも影響しているだろうと思いだし、何かで神社での作法を読みそうしようと思ったのか、今でははっきりしません。

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 坂下門です。ここを通り抜け廻廊を振り返ると眠り猫の彫刻があります。

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 こちらも改修後の姿です。左甚五郎作と伝えられています。

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 見る角度を変えると感じが変わります。猫の姿には様々な説があるようです。お土産に日光甚五郎煎餅があります。

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 祈禱殿です。結婚式が行われていました。御本社へ。

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 唐門です。

『全体が胡粉(ごふん)で白く塗られ、「許由と巣父(きょゆうとそうほ)」や「舜帝朝見の儀(しゅんていちょうけんのぎ)」など細かい彫刻がほどこされています。』

 御本社の建物は改修が続いています。

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 神輿舎です。御神輿があります。

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 反対側からの陽明門です。東照宮拝殿ではお祓いをしていただけました。奥ノ院でもされていたのをみかけたのですが、その時は少し前におわってしまったので、残念に思っていたのです。杉戸には狩野探幽筆の霊獣 麒麟と白沢が描かれています。

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 廻り燈籠です。

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 薬師堂です。大勢の人です。鳴き龍を聞くことができました。出発の時間が迫っています。

 通りに出て、バスまで駆けます。

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  神橋を渡ります。大谷川です。途中の東北自動車道 羽生PA 鬼平江戸処へ寄ります。たい焼きのお好み焼きがありました。

 帰りは渋滞になります。

 この日は良く歩いたので筋肉痛が心配という話が出たのですが、大丈夫でした。