朧月夜と春の海

本の記録 学習ノート おもしろかった事 その他   

『リンバロストの乙女』(上巻)

平成2年12月10日 著者 ジェーン・ポーター  訳 村岡 花子

「父をリンバロストの沼で失ったエルノラは、母と二人で森のそばに暮らしていた。たった一人の肉親である母はなぜかエルノラに冷たく、彼女の‶高校に行きたい''、という夢を無視する。学費に困ったエルノラは、リンバロストの森の恵み、蛾や植物の標本を鳥のおばさんに売って、自力で学校へ通う。何度も絶望しながらも、隣家のウェスレイ夫妻と、かつてリンバロストで少年時代を過ごした、あのオ・モーア卿に支えられ、エルノラは雄々しくも苦難に立ち向かっていくが・・・。』

あゝ、おもしろかった。村岡花子訳なのに、なぜか子供のころに読んだ記憶がない。『赤毛のアン』の本のそばにありそうなのになぜだろう。読んでいたのに忘れたのか。何年か前に一度読んだのですが、もう一度読みたくなり再読です。バブルの頃には、時代に合わず絶版になったから・・・?

子供時代には、いろいろな側面があると思うけれど、占星術的に言えば、土星が蟹座にあり、月とスクエアだったりする人に、子供時代の痛い事、共鳴する要素があるのかなと思ったりします。でも何とかしようと精一杯努力できる力のあるころ。

 個人的に、登場人物にマッチ売りの少女の見た幻影のようなものだけれど、連想してしまう人がいます。でも、よくわからない。

 少し前までインデアンがいて、大森林があり、それが開拓が進み、たったの四年間で、虫の数が激減してしまった様子が気になりました。

 今とは違う時代の、生活の知恵のようなことが、具体的に描写されているのも面白いです。