朧月夜と春の海

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『あたしの中の魔法』

2009年2月10日 著者ジャスティーン・ラーバレスティア

訳者 大谷 真弓   早川書房

「魔法を使って若くして死ぬか、それとも使わずに正気を失ってしまうか―究極の選択を迫られたあたしたちを襲ったのは、何百年も生きつづける遠い祖先、ラウル・カンシーノだった。ラウルはあたしに、莫大なカンシーノ家の魔法を与えた。この力があれば、みんなを救えるかもしれない…だけどカンシーノの魔法は、あたしを人間ではない何かに変えはじめていた!オーストラリア発YAファンタジイ、衝撃と感動の完結篇。」

 この本は、しばらく前に読んだのですが、ハリケーン「サンディー」で、地下鉄が水没して泳いでいるダイバーの写真を見たときに思い出したので。三部作なのですが、最後の巻だけ先に読みました。個人的に不思議なことがあった時、もし意識がはっきりしていて表現し記録できたならこういう感じかなと言う現象が書き表されていて、魔法のシーンとは違うのですけれど。

 魔法というありえないことですが、ミュージシャンや漫画家は現代のシャーマンだというのを読んだことがあるのですが、良い小説家にもそういうところがあるのではないかと思います。手塚治虫の『三つ目がとおる』も面白いですが、ありえないけれど(?)、でもどこかに本当にあるのかなと言う気持ちがします。