朧月夜と春の海

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新潮社の月刊文芸誌「新潮」12月号

「新潮社の月刊文芸誌「新潮」12月号(7日発売)が増刷されることが分かった。このほど発見された作家・安部公房の最初期小説「天使」の全文が掲載されており、その反響を見込んで、通常より増やした初版1万600部で発売したが、発売日から全国で売り切れが続出。13日に4000部の増刷が決定した。20日以降に店頭に並ぶ予定。同誌の増刷は06年10月号以来、約6年ぶり。
 06年10月号は、作家・吉村昭の遺作「死顔」を掲載し、初版1万1300部で、5000部の増刷だった。同社によると、販売部数の少ない文芸誌で、かつ最新号(13年1月号)の発売が12月7日に控えている段階で増刷をするのは、極めて異例という。
 「天使」は、1946年に満州(現中国東北部)からの引き揚げ船の中で書かれたとみられる短編で、安部公房が22歳のときの作品。これまでに確認されている中では3番目に古い作品で、13年1月の安部公房没後20年を前にした貴重な発見として注目されている。(毎日新聞デジタル)」

 まだ私が人生を信じていて、不安の塊で活字中毒で何かの答えを探すように本を読み漁っていた十代の終わり、安部公房は夢中になって読んだ作家の一人でした。

 普段はそういうことはないのですが、今回は、小さい自分がいっぱい躍り出て、喜びの舞を踊り狂うというのを実感しました。まだ、安部公房の本を全部読んでいるわけでもないのに、でもやっぱり新作を読めるというのは特別な感じがあって、わくわくを本を入手するまで楽しみたかったのに、あっさり買えてしまってなんだか拍子抜けしたのでした。

 読むのはまだ先にして、読書日和が来たときに読みたいです。