朧月夜と春の海

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お伊勢参り その壱

  伊勢参りに行ってみたいなとカレンダーを眺めていたら今年は二月に三連休があり、さらによく見ると二月十日は旧暦の元旦と気が付き、まさにこの時に行くべきじゃないかと旅行気分が盛り上がったのでした。

 もちろん椿大神社にもお参りしてから行こうと思いあれこれルートを考えていたのですが、バスで行くのがよさそうで、九日に大阪を起点にバスで四日市市まで行き、乗り換えて椿大神社に、それから戻って近鉄伊勢市駅まで行き、十日にお伊勢参り、十一日に二見浦、宇治山田から大阪へ、比賣許曾神社、住吉大社にお参りしました。もっといろいろ詰め込んで計画していたのですが、途中少しずつ変更になりました。

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 大阪に九日朝到着して、モリモリと朝食をのんきに食べ、それでもバスまでの時間には余裕があると思っていたのですが、普段は通れる陸橋が工事中で回り道、近鉄バスの高速乗り場のある駅に着くとそこも工事中で壁の案内図が見えず、初めの方向であってたのに違うと思って反対側の端まで行って、逆と教えてもらってバス乗り場に到着。ほぼ時間ぎりぎりに無事乗れたのでした。椿大神社まで行くのに午前中いっぱいかかりそうで、途中雪が降り積もっているところも通り、無事到着。

伊勢国一宮 猿田彦大本宮 椿大神社  御創立の由来

 伊勢国鈴鹿山系の中央麓に鎮座する椿大神社は、往古神代、神社の背後につづく高山入道ヶ嶽、短山椿ヶ嶽を天然のやしろとして、(神代の神跡いわくら現存)高山生活を営まれたクニツカミ猿田彦大神を主神とし、相殿に皇孫瓊々杵尊・栲幡千々命を祀り、配祀に天之鈿女命・木花咲耶姫命を祀る。

 神話に伝わる天孫・瓊瓊杵尊降臨の際、猿田彦大神、北伊勢道別の里なる地祇本陣を旅立ち給ひて天の八街に「道別(ちわき)の大神」として出迎え、風貌雄大、超絶した神威を以って恙なく天孫を高千穂の峯に御先導申し上げた事より肇国の礎を成した大神として、後に人皇第十一代垂仁天皇の二十七年秋(西暦紀元前三年)倭姫の御神託により、磯津(鈴鹿川)の川上、高山短山の麓、土公神領の前方御船磐座辺りに、「道別大神の社」として社殿を造営し奉斎された日本最古の神社であります。』

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 鳥居をくぐると竜神の小さな神社があり、獅子堂では、交通安全や車輛祓いの御祈祷を受ける人がたくさんいました。寄り道したくなりますがまっすぐ拝殿まで進み参拝しました。そのあとやはりおみくじがあるとそのたび引いていたのですが、このときは伊勢参りについて念じながら引きました。十九番です。読みながら、旅行などは、天気に注意。雨が降るというようなことが書いてあってがっかりしかけたのですが、よく見ると十番のおみくじで、取り替えてもらい、少しもやもやしたのですが、同じ半吉ですが内容はずいぶん違っていました。旅行に該当するところには「慎しみてなす時はさまたげなし」とあり、結果は天気に恵まれた旅行で、ほかに書かれていた「爭い事は一旦驚く事あれどもおもひの外やすかるべし」という道が工事中だけど無事乗り物に乗れたり、違う結果のおみくじを渡されて後で気が付いて正しいのを受け取るというようなことの数々を含めてのこの結果だったのかなと思ったりしました。

 その後、愛宕神社に行きました。お参りして、そのまま奥の宮に行ける道が続いていたのですが、木が横に倒されておかれており通行止めになっているようでした。 階段を降りようとしたのですが、あまりにも急なので見渡すと植えられてからそれほど年月の経っていない椿の続く坂道がありそちらを降りました。

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 降りたところで鳥居のところの狛犬が愉快そうに笑っているように見えたので写真を撮ります。車が通れるくらいの道があり奥

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の宮に行けるのかなと進みます。俳句に添えたツララの写真を撮ったのもこの道です。どんどん進んでいくと高い杉並木があったり、日陰になったところには雪が残っています。なかなか険しい道です。どちらに進むのかなと立ち止まった川の対岸に木に貼られたテープに気が付き渡りしばらく登って振り返った山からの写真です。来る途中で見た茶畑が広がっています。

 怖いもの知らずに軽い気持ちで登り始めましたが、山登りに詳しい人からすれば無謀だったかなを思い始めた山中です。雪が残っていたので道が見えますが、先に登った人がいたようで足跡が残っていました。

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時計をみながらいつごろ頂上に着くのかな、日が落ちる前には帰らなければと思いつつ、反対が川になった細い道のあたりで立ち止まり雨が降ってきたら引き返そうと思ってしばらくしたら雪が降ってきました。引き返します。途中にあった磐座の一つ?祠にお参りして、ここまで来れてよかったなと思いつつ降りていきます。途中一組の登山者とすれ違いました。これから日が暮れるのに大丈夫かなと思いましたが、その人たちのほうが山登りにふさわしい装備をしていたのでずっと詳しい人たちでしょう。

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 山を下りて看板を見ると石神と表示されていたように思います。随分登ったと思ったのですが入口の看板を見ると登ったところから頂上までまだまだあったようだったので引き返してよかったです。境内にある椿岸神社は猿田彦大神の妻神・天之鈿女命が主祭神として祀られていて、芸道の祖神、縁結びの神として信仰されているそうです。ここでもお守りを買いました。ここから少し進むと行満堂神霊殿、松下幸之助社があり、船が沈みませんようにどうかお守りくださいと(沈むとは全く思ってないけれど)、よくお祈りしました。弓道を見学して、茶室 鈴松庵でお茶を頂きました。その時のお皿を記念に持って帰ってよかったのですが、私はこれを香皿にしようかなと思います。次のバスの来るまで時間があったのでお土産屋さんを覘いたり、冷えてきたので喫茶店でコーヒーを飲みながら今回の旅に持ってきた本の続きを読んだりしていました。

四日市の駅のせんと君です。なんかおかしくて気になります。

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ここから伊勢市に向かいました。