朧月夜と春の海

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『セレステ∞ジェシー』

原題 CELESTE AND JESSE FOREVER
製作年 2012年
製作国 アメリカ
配給 クロックワークス
上映時間 92

「セレステ∞ジェシー」の画像1

「学生時代に出会い恋に落ち、結婚したセレステ(ラシダ・ジョーンズ)とジェシー(アンディ・サムバーグ)。音楽や食べ物、テンポなどいろんな面で気の合う二人は、いつも一緒にいた。時は流れて、セレステはメディア・コンサルティング会社の経営に勤しみ多忙な日々を過ごす一方、ジェシーはアーティストとしてなかなか売れないながらもマイペースに暮らしていた。セレステは二人が永遠に親友でいられるように、30歳になったら離婚することを提案する。そのために二人は別居するが、家はすぐ隣りで毎日のように一緒に過ごし、親友としての関係を楽しむ。しかしあるきっかけでジェシーと会えなくなり、ジェシーと一緒にいることが当たり前だったセレステは、彼が彼女にとってかけがえのない存在であることに気付くが……。(ムービーウォーカー)」

 一緒にいるだけで、幸せで楽しい。何をしてもうれしくて面白くてたまらないとじゃれあっている生まれて間もない仲の良い子犬のように。

 たまに出てくる私の持っている白魔術の本(『魔法のおまじない』著者マリーナ・ベイカー)には、実行することはまれですが、生涯の友へ のおまじないも載っていて、「機会は少ないですが、あなたにとって特別な人と出会うことがあります。最初から気が合って溶け込める人です。同じユーモアを理解し、趣味も似ています。同じ言葉で話せる相手、と言えば分かり易いでしょうか。そんな人と出会うのは希です。この世での旅の道連れを見つけた、と言っても過言ではありません。」二人の関係は、その言葉を思い出しました。

 あんなに仲が良かったら、失恋というより喪失から立ち直るのは、魂の一部が引っ付いてるんじゃないかと思うくらいだから、よく立ち直ったなと思います。そりゃーだれもそのことで死んだりしないけれど。韓国ドラマを見て、それらから立ち直るのにジェットコースター3回連続で乗って倒れるとか、すごい解決法だなーと思ったのですが、この映画でも主人公があれこれもがいて奮闘?するのですが、いつの間にか他人事で笑える立場の人ではなく、共感する立場の人になっていたのが、年月の流れでしょうかね。見ていて、なんでもないようなシーンで、泣いてしまいますもん。でも、きっとずっと大好きなんでしょうね。そういう人が、同じ時代のどこかにいると思うのは、幸せなことだと思えるくらい。

 『エミリーの求めるもの』著者モンゴメリを、今年になってから読んだため思い出したのですが、「テディに話すには遅すぎた。-。そして彼女はー彼を永遠に愛するだろう。そして彼が知らなくても、そのような愛は見えない祝福のように彼を一生つつむだろう。理解されなくてもかすかに感じられて彼をすべての害と悪から守るだろう。」本当にそうだったらいいと思う。