朧月夜と春の海

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2018/5/28 東京 スカイツリー②

  ここから歩いて、日枝神社まで行きます。原発反対の替え歌を聞きます。表参道(山王女坂)を通ります。

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 『「古事記」に『大山咋神(おおやまくひのかみ)。
又の名は山末之大主神(やますゑのおほぬしのかみ)。
この神は近淡海国(ちかつあふみのくに)の日枝山に坐す。
また葛野(かづぬ)の松尾(まつのを)に坐す。
鳴鏑(なりかぶら)になりませる神なり』とあるように、近江国(今の滋賀県)の日枝山(比叡山)に鎮まりましたのが最初で大年神(おほとしのかみ)の御子神で、別にその御名を山末之大主神とたたえて申し上げます。』

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『当神社は江戸城の鎮守として徳川家の崇敬は特に篤く、将軍世嗣、子女及諸大名等の社参は絶えることなく、毎年正月・6月には使いを遣わして幣を奉り、国家事ある時には必ず祈祷を修し、崇敬他に異なるものがありました。

東京奠都の後明治元年11月8日准勅祭社に、同2年7月2日祈年奉幣の列に入り、同5年5月8日府社に定められましたが、皇城の鎮護たる故を以て同15年1月11日官幣中社に列せられ、大正天皇御即位にあたり、更に昇格して官幣大社に列せられ、終戦と共に社格は廃せられましたが、宗教法人として都民の尊信を専らにしてかわることなく今日にいたっています。』

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 政治の中心の永田町に建ち、江戸時代には「国家事ある時には必ず祈祷を修し」とある神社ですので、内戦や国がなくなるという事はどういう事かと考えていて、日本のインフラが外国資本に占領されて内部崩壊しませんようにとお願いすることにしました。私が祈って聞いていただけることかわからないのですが、めぐり巡ってそれらのひずみは弱い部分に一番しわ寄せが来ることで、私が受けてきた理不尽な言葉や扱いは、戦争孤児の状況と程度は違っても共通するものがあるように思いました。それにスピリチュアルな世界では、頼まれないのに手助けするのはできないようなこともあるようでした。

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 『霊感体質かなみの不思議な日常』のコミックエッセイに書かれている日枝神社の情報も参考にします。九尾の狐が祀られている山王稲荷神社の方では作業がされていたので、先に本殿にお参りしました。神様のお使いが猿なので、狛犬ではなく猿です。

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 まじないとか霊感とか良くわからないけれど、もしあるのなら、今ある分全部空になるまで使い切ってお願い出来たらいいと思いました。私は以前使い切ったような時があって、このときはその時のようにはならなかったので何らかの作用がおこったのかどうかはわかりません。

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 『第十一の予言』シャンバラの秘密では、祈るとき、怒りや憎しみがあるとエネルギーの場が壊れてしまうそうです。登場人物一人が、悲惨な出来事があり祈るのが難しいと語る場面があるのですが、私にも時々血がどす黒く濁るようなそれらの感情が湧き上がるときがあるのですが、福島のお猿さんの生態の記事や他の大事なことを思い波長を合わせて祈ることが出来たらと思いました。 

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 先ほどの作業は終わったようなので、末社の方へお参りに行きます。山王稲荷神社と猿田彦神社が並んでいます。列ができています。持ってきた日本酒も開けて願い事をしました。(お酒は持って帰りました。)『ADAMAS』⑨の漫画を読んでいて、登場人物のロシアでの過去編の話なのですが、ソビエト崩壊後のストリートチルドレンで漁るゴミさえなく真冬の地下道に住み、大変な生活をしていたようでした。本当かなと思ってネットを検索していたら、マンガの要素を別にして、実際に大変な状況があって、ペレストロイカの起こる前の冷戦状態のソビエトの生活など私が知る由もないのですが、その頃にも理不尽な人権の問題があったようですが、その後は戦争が起きなくても敗戦後の日本と同じような状況だと思いました。

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  赤い鳥居を降りていきます。

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  せっかくなので、時間的に登れませんがタワー兄弟に会いに行きます。 

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  東京タワーは60周年です。 

 そのまま歩いて増上寺へ行きます。

増上寺は、浄土宗の七大本山の一つです。
酉誉聖聰(ゆうよしょうそう)上人によって、江戸貝塚(現在の千代田区平河町付近)の地に、浄土宗正統根本念仏道場として創建されました。
その後、1470(文明2)年には勅願所に任ぜられるなど、増上寺は、関東における浄土宗教学の殿堂として宗門の発展に寄与してきました。』

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 大殿、安国殿とお参りします。境内の徳川将軍家墓所です。前日に日光東照宮へいき、この日は墓所の拝観をします。

 まだ途中ですが『フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち 』マイケル ・ルイス   (著) 単行本 – 2014/10/10を読みかけています。 「(内容)二〇〇七年のある日、ウォールストリートの二軍カナダロイヤル銀行のブラッド・カツヤマは、さっきまで画面にあった売り注文が、買いのボタンを押すと、蜃気楼のように消えてしまうことに気がついた。その謎をとこうとパズルのピースをあわせて見えてきたのは、コンピュータ化された市場で常態化した巨大な八百長、ミリ秒、マイクロ秒、そしてナノ秒のしのぎを削って私たちを先回りするフラッシュ・ボーイズの姿だった。唖然、呆然、これでは一般投資家は絶対に勝てない。」

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 墓所は宝塔がならび、静かです。 f:id:oborodukiyo22:20180528142548j:plain

 四菩薩像があります。

 それで、私が金融や経済について何か語れるわけではないけれど、それでも引っかかったことがあります。その本の冒頭でロシア人のコンピュータープログラマーのニュースについて書かれています。そして不思議に思った言葉に中に出てきた言葉に、「「今のところは何も起こっていませんが。ウェブ記事についている15件のコメントは、どれもロシア人の通販花嫁(メールオーダー・ブライド 訳注:通販カタログのように、ウェブ等に自分の情報を載せて、結婚相手として男性に買ってもらう女性のこと)です」。それでも記事をきっかけに、BATSと、クレディ・スイス銀行にちかいある人物から連絡があり、こんな助言を受けた。」という不正を告発した記事を掲載した経緯が書かれた箇所の、“通販花嫁”があります。 

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 背後に東京タワーが見えます。 

 冒頭のニュースのロシア人は、ベルリンの壁の崩壊した翌年の1990年にロシアを離れましたが、したい勉強と働き口を求めてでした。別の本を読んだとき、ロシア人の宇宙船の設計者やエンジニアが、アメリカの金融街に出稼ぎに来ているというような表現をされていて、モラルの麻痺ということや腐敗もあるけれど、それについてはあまりわかっておらずセキュリティがあっても鍵のかかってないドアをあけるような技術格差で、技術者のほうはそれが求められ愛国心は母国にあるようでした。 

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 境内からは空が広がっています。

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 安国殿です。『平成23(2011)年法然上人八百年御忌を記念し、念仏信仰の拠点として徳川家康公が成し遂げた"天下泰平の世(安らかな国づくり)"を願い、新しい安国殿が建立されました。 本堂中央に本尊である、恵心僧都の作と伝えられる秘仏「黒本尊」(御開帳・黒本尊祈願会、正月・5月・9月の15日)は、家康公が深く尊崇し、そのご加護により度重なる災難を除け、戦の勝利を得たという霊験あらたかな阿弥陀如来像で、勝運・厄除けの仏様として江戸時代以来、広く人々の尊崇をあつめています。』 

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 三解脱門とグラント松が見えます。

 不正を暴こうとする立場から、ある人物から憤り出た言葉は「あの連中は、自分たち以外の全員の年金口座を使って金を稼ごうとしている。カモられているのが誰なのかもわかった。おれの母親や父親みたいな人たちだ。だからおれは無我夢中で、かもってるのが誰なのかを突きとめようとした。」とあります。自分の国に対する思いや大事なものや場所があって、それを守ろうとしていて、それが壊れると連鎖して大変だと思ったのです。そしてそういう風に大切に思えるような場所であり続けることも。 f:id:oborodukiyo22:20180528143411j:plain

  本殿です。『昭和49(1974年)年、大本山の念仏の根本道場として、あらゆる儀式法要が行えるよう斬新な設計と意匠で、戦災に遭い焼失した本堂が再建されました。首都圏では最大級の御堂で、石段を登りつめた二階に本堂、三階に道場、一階に檀信徒控室、地下に増上寺宝物展示室があります。
本堂のご本尊阿弥陀如来(室町期製作)は、両脇壇に高祖善導大師と宗祖法然上人の御像が祀られ、参拝される方々の厚い信仰をあつめています。 』 

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 三解脱門です。江戸の初期に大造営された当時の面影を残す唯一の建造物だそうです。時代を感じます。『三解脱門とは三つの煩悩「むさぼり、いかり、おろかさ」を解脱する門のことです。上層部(楼上)には、釈迦三尊像十六羅漢像が安置されています。』

 通販花嫁という言葉に引っかかったのは、自分が何となくおんなじように自分の知らないところで、そのように売りに出されたような気持になることがあって、それは積極的に婚活として頑張って、幸せになった人もいるのかもしれないけれど、もののように扱われるのはフェアではないと思いました。

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 境内の案内です。f:id:oborodukiyo22:20180528143818j:plain

  三門から出ます。近くで観光らしい外国人に道を尋ねられますが、答えられません。おみくじを引くと、学問のところで英語を頑張れと良く出るので、義務教育辺りから学び直す時期が来ているのにずっと先延ばしにしているのかもしれません。f:id:oborodukiyo22:20180528153255j:plain

 スカイツリーへ行きます。地下鉄を利用して移動し、建物の中を通り、ソラマチ広場に出ます。

 なんていうか、昔目を付けた商品が、自分好みのオプションをつけてその通りになると思っていたのに思い道理になっていないから、間接的に婉曲に文句をつられているよな気分というか。圧をかけて、曲げようとしているようなというか。 

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 近くからスカイツリーを見上げます。カメラに納まりきりません。

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 エレベーターに乗って、鷹さ350mの展望デッキへ。窓にスコブルブルがいます。

 ある価値観からしたら、どんどん値引きされていって、それはある面からは間違っていないのかもしれないけれど、自分の存在が取るに足りなくなっていくような、小さく小さくなってすり減っていくような。

 『アベンジャーズ /インフィニティ・ウォー』の公開を記念し、アベンジャーズスカイツリーのコラボイベントが開催されていました。

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  運が良ければ富士山が見えるかもしれないと淡い期待をしていましたが、残念ながら薄曇りの天気です。

 最近、占星術の相性占いの本を読みました。(その本のオーブは私には狭く感じられたので、もう少し広めの一般的な範囲で読みました。)Drコパの風水の本で、「その人と向かい合ったときの自分の直感を信じましょう。相手と接したとき、お互いにいい面が出てくるようなら、あなたにとってその人は、「運のいい相手」なのです。」という縁起があり、覚えているのですが、やっぱりそういう見えない化学変化というのはあって、星占いにも表れるのかと思いました。 

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 先ほど近くにいた東京タワーが見えます。

 占星術のブログをいろいろ読んでいて、結婚について書かれていたのを読んでいたら、夫婦というの平等であり、自分も神に祝福された存在であるが、相手もそうであるというのがなければというようなことが書かれていて、そうだなと思ったのですけれど、その時の私にはそれがなかったように思うの ですね。

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 お台場方面です。

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  新宿方面です。

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 浅草方面です。陽が射します。

 スカイツリーつかのま夕焼枕橋

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 東京ゲートブリッジです。

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 視界が霞んではてがぼやけて、昔見た未来の想像図の景色のようです。

 お花の『挿花』の2018年12月号を読んでいたら、晒し木の記事が載っていました。

 「流木は一本として同じものがなく、形がまるで違います。ある人が魅力を感じないものも、ある人にはすばらしい宝物になる。そんなところに面白みを感じます。」あんな風に、すり減っていくように感じるのではなく、私にも、後半のある人にとってはのような関係があればいいなとおもうし、もしかしたら、そういう出会いがあったようで、そうならいいなと思うし、それは奇跡的なとても幸運なことに思いました。未来がどうなるかなんてわからないけれど。それでも。 

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 天望廻廊へ。緩やかな廻廊を歩きます。

 インド占星術で占ってもらう機会があって、それで興味をもって、『流水りんこのインド占星術はすごいぞ~!』という漫画を読みました。日本では占いはエンタメ扱いでしかないものがインドでは占星術は生活に根ざしていることが不思議でしたと話す場面では、迷信ではなく、今では科学として国の大学や機関で研究され教育されている学問と分かりやすく説明されていました。 

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 ガラス張りの床から下が眺められます。枠の小さい格子が入っているので怖く感じないのかと思いました。

 そして占い師の「占星術は不思議です 計算ができるようになっても師の祝福がないとうまくいかない そして経験値と人に伝える力 一生学ばなければダメ でも学んでるいるだけではダメ」とやわらかい表情で答え、占う前に神に人の運命を占う許しを得て、助けをもらえるように祈ります。というのも印象に残っています。 

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 展望回廊 451.2mの最高到達点です。

 インド占星術のレジェンド ラオ先生との話も載っています。運命というのが繰り返しで、何も変わらないとしても、漫画の『SARU』であったように、同じ登場人物が時代を変え立場を替え繰り返し出会って物語が進行していたのに、とるに足りないような何の変哲もないイレギュラーな女の子が一人現れたことで、ちょっとずつ運命が変わっていって、世界が破滅から救われたように、同じことの繰り返しにならないほうがいいことがあって、些細なことから、そちらの運命にならないですむこともあるかもしれない。 

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 そう思うと、私がそのような願い事をするのもそれらにかかわっていくなにかであるかもしれないと思えました。

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 ベビー・グルート! もしも前世が宇宙人だったら同じ種族だったのかもしれないと思うところもあり、普段そのようにキャラクターに夢中になることはないのですが、あまりの可愛さにお土産売場でフィギュアを買ってしまいました。

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  短日やスカイツリーなき時重ね曲が流れる遠景を知る

 スカイツリーの全体像を地上から見ることなく帰路に就いたので残念におもっていたのですが、2018年12月に『ここは退屈迎えに来て』を映画館で鑑賞し、こんな景色だったのかあと知ることができました。

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  スカイツリーのエレベーターです。日本最長 最高 超高速です。江戸切子隅田川の打上花火 夏のエレベータに乗りました。